入笠植物図鑑
入笠山で見ることができる植物をご紹介します
植物のことを詳しく知ると、より一層散策を楽しめます。
入笠山や入笠湿原では秋まで、
様々な花々が咲く花の宝庫です。
このページでは入笠山や湿原で見られる花をご紹介します。
※ 実際の花期や咲き終わりは気候等の状況によって前後します。あらかじめご了承ください。
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ミズバショウ
水芭蕉
サトイモ科多年草
5月上旬
解説を読む
ミズバショウ
山地の湿地に生える。葉の形が芭蕉に似ていることで名付けられた。花を囲む白い部分を仏炎苞と呼び茎が変化したもの。

ヒメイチゲ
姫一華
キンポウゲ科多年草
5月中旬
解説を読む
ヒメイチゲ
針葉樹林帯の木陰に生える。根出葉(根から出ている葉)は3枚、包葉(花の下にある葉)は3枚でそれぞれ3つの小葉からなっている。茎の先端に5弁の小さな白い花を1つ咲かせる。

ミヤマエンレイソウ
深山延齢草
ユリ科多年草
5月中旬
解説を読む
ミヤマエンレイソウ
山地の日陰に生える。3枚の大きな葉の上に、白い3弁の花を上向きに咲かせる。シロバナエンレイソウとも言う。花が紫色のものをムラサキエンレイソウと言う。

オサバグサ
筬葉草
ケシ科多年草
5月下旬
解説を読む
オサバグサ
本州北部および中部の高山あるいは針葉樹林内にまれに生える。日本特産種。短くて太い地下茎があり、櫛歯状の羽状の長さ6~15cmになる葉を多数根生する。春、高さ20cmぐらいの花茎をのばし、上部に小形の白色の4弁花をまばらにつける。

ツバメオモト
燕万年青
ユリ科多年草
5月下旬
解説を読む
ツバメオモト
湿った林の中に生える。茎の先に小さな白い花を複数咲かせる。秋には濃い青色の実をつける。葉がオモト(葉がいつも青々として、大きな株を意味する「大本」の字を合わせて名付けられたらしい)に似ていることでこの名が付いているが、ツバメの意味は不明。

コミヤマカタバミ
小深山傍食
カタバミ科多年草
5月下旬
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コミヤマカタバミ
山地の林の中に生える。白色または淡紅色を帯びた花を1個つける。「カタバミ」とは暗時に葉が折り畳まれたようになる姿が、方側(傍)の葉が食べられたように見えるから。

ドイツスズラン
鈴蘭
キジカクシ科多年草
5月下旬
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オオアマドコロ
大甘野老
ユリ科多年草
6月上旬
解説を読む
オオアマドコロ
山地の草地に生える。茎をやや斜めに伸ばし、葉の腋より釣鐘状の緑白色の花を1~2個垂らす。根は少し甘味があり、薬用。昔は澱粉製造用に使われた。ナルコユリに似ているが、茎の形状が異なる。

日本スズラン
鈴蘭
キジカクシ科多年草
6月上旬
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ニリンソウ
二輪草
キンポウゲ科多年草
6月上旬
解説を読む
ニリンソウ
湿った林の中で生える。茎より柄を付けた葉を付ける。茎の先端に5弁の白い花を咲かせる。(葉に柄がない花がニリンソウ)

シロバナノヘビイチゴ
白花の蛇苺
バラ科多年草
6月上旬
解説を読む
シロバナノヘビイチゴ
日当たりの良い山地に生える。5弁の白い花を咲かせる。ヘビイチゴは黄色い花を咲かせる。7月~8月にかけて実をつける。苺の原種だそうで味も香りも似ている。

ズダヤクシュ
喘息薬種
ユキノシタ科多年草
6月上旬
解説を読む
ズダヤクシュ
山地の日陰に生える。白色の小さな花(直径数ミリ)を茎の周りに咲かせる。ズダは方言で喘息を示し、薬効があるようです。

ズミ
桷
バラ科落葉高木
6月上旬
解説を読む
ズミ
明るい山地に生える。花の蕾は薄赤色だが、咲くと白くなる。コナシ(小梨)とも言う。

ツマトリソウ
褄取草
サクラソウ科多年草
6月上旬
解説を読む
ツマトリソウ
山地の樹の下に生える。葉は広く茎の上部に4~5枚付け、茎の上に白い小さな花を一つ咲かせる(花びらは7枚)。褄取とは和服の褄を手でつまんで持ち上げることで、そのときに着物の赤い裏地が見える様に花の縁取りが見られることから名付けられた。

マイヅルソウ
舞鶴草
ユリ科多年草
6月上旬
解説を読む
マイヅルソウ
各地の深山の樹林下に生える。高さ10~25cm。葉は卵状心臓形で柄があり、茎の上部に2~3枚つき、地下茎を伸ばしてふえる。初夏、茎頂に白い4花被を持つ小さな花が10数個穂状に集まって咲く。果実は小球形、初め紫褐色の斑点があるが、のち赤く熟する。

ミツバオウレン
三つ葉黄連
キンポウゲ科多年草
6月上旬
解説を読む
ミツバオウレン
本州中部以北の高山の樹陰に生える。高さ5~15cm。根茎は黄色い糸状で地中を横にはう。葉は根生する三出複葉で長柄をもち、小葉は広倒卵形で縁に鋸歯がある。夏、花茎の頂に1個の花をつける。5枚の萼片は大きく白いので、花弁のように見える。根茎を健胃薬に用いる。

チゴユリ
稚児百合
ユリ科多年草
6月中旬
解説を読む
チゴユリ
山地の林に生える。茎の上部に先が尖った長楕円形の葉を付け、その先に白い小さな花を咲かせる。小さくて可愛い花なのでこう呼ばれる。

ニョイスミレ
如意菫
スミレ科多年草
6月中旬
解説を読む
ニョイスミレ
山野の湿ったところに生える。花は白く大きさ1cmぐらいで、紫のすじがある。葉の形が僧の持つ仏具の如意に似ていることからこの名が付いた。

ゴゼンタチバナ
御前橘
ミズキ科常緑多年草
6月下旬
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ゴゼンタチバナ
中部地方以北の山地の針葉樹林下に群生する。高さ7~15cm。葉はおおむね楕円形で、先はとがり全縁。葉序は対生だが見かけは4~6枚ずつ輪生のように見える。夏、茎頂に短い柄のある花序を直立し、白い花弁のような四枚の総苞(ほう)片が平開して多数の微小な淡緑色の花をあらわす。

アワモリショウマ
泡盛升麻
ユキノシタ科多年草
7月上旬
解説を読む
アワモリショウマ
山地に生える。茎の先に白い小さな花を円錐状に咲かせる。

カラマツソウ
唐松草
キンポウゲ科多年草
7月上旬
解説を読む
カラマツソウ
山地の草地に生える。白または帯紅色の小花を多数半球状に咲かせる。花がカラマツの葉に似ているので名付けられた。

コバノイチヤクソウ
小葉の一薬草
イチヤクソウ科多年草
7月上旬
解説を読む
コバノイチヤクソウ
山地の林の中に生える。葉は縁に鋸歯がある楕円形または円形の葉を4~8枚、1.5cmほどの小さな白い花を3~5個つける。

ササバギンラン
笹葉銀蘭
ラン科多年草
7月上旬
解説を読む
ササバギンラン
山地の林の中に生える。茎の先に複数個の白い花をつける。笹の葉に似た葉を6~8枚交互につける。花はギンランよりやや大きい。

ノコギリソウ
鋸草
キク科多年草
7月上旬
解説を読む
ノコギリソウ
山地の草地に生える。茎の上部に約1cmの白い花を房状に多数咲かせる。葉が鋸のようなので名付けられた。

ヒヨドリバナ
鵯花
キク科多年草
7月上旬
解説を読む
ヒヨドリバナ
山地の草地に生える。白色または薄紫色の花を咲かせる。ヨツバヒヨドリに似るがヒヨドリバナの葉は対生している。ヒヨドリが鳴くころ咲くので名付けられた。

ヨツバヒヨドリ
四つ葉鵯
キク科多年草
7月上旬
解説を読む
ヨツバヒヨドリ
山地の草地に生える。白色または薄紫色の花を咲かせる。茎は分枝しない。ヒヨドリバナの変種で、葉が3~4枚輪生(茎に数枚の葉が集まって付くこと)している。ヒヨドリが鳴くころ咲くので名付けられた。

ミヤマバイケイソウ
深山梅惠草
ユリ科多年草
7月上旬
解説を読む
ミヤマバイケイソウ
深山の湿った草地に生える。花が梅に似、葉が「蕙蘭(けいらん)または紫蘭(しらん)」に似ているので名付けられた。

ウスユキソウ
薄雪草
キク科多年草
7月中旬
解説を読む
ウスユキソウ
山地の草地に生える。灰白色の小さな花を茎の先端に咲かせる。白い花びらのように見えるのは葉。葉がうすく積もった雪のように見えるので名付けられた。

サギスゲ
鷺菅
カヤツリグサ科多年草
7月中旬
解説を読む
サギスゲ
本州中部以北の高原湿地に生える。高さ20~50cm。葉は細長く三稜形でまん中に溝がある。初夏、花茎の頂に白い綿毛状の毛が密生した長さ約1cmの楕円形の花穂を数個つける。

シシウド
猪独活
セリ科大形多年草
7月中旬
解説を読む
シシウド
山地の草地に生える。枝先に小さな白緑色の花を多数付け全体で20cmぐらいの花を咲かせる。ウドに似ているが苦くて猪位しか食べないことから名付けられたようだ。

オオバセンキュウ
大葉川芎
セリ科多年草
8月上旬
解説を読む
オオバセンキュウ
北海道、本州中部以北の山中の渓谷などに生える。茎は太く柔らかく中空で、直立するが上部で枝分かれする。高さは80~120cmになる。葉は、円くふくらんで、柄があり、羽状複葉に分裂する。小葉は卵形で、先端は尖り、縁には鋸歯がある。秋、枝の先端に白色の小花が傘状に密生して咲く。

センジュガンピ
千手岩扉
ナデシコ科多年草
8月上旬
解説を読む
センジュガンピ
中部地方以北の本州の深山や高山に生える。茎は高さ30~80cmで葉とともに軟毛を散生する。葉は長さ5~10cmの卵状楕円形で対生する。夏、径約2cmの純白色五弁花を数花開き、各花弁の縁にはふぞろいの歯牙がある。

モウセンゴケ
毛氈苔
モウセンゴケ科多年草
8月上旬
解説を読む
モウセンゴケ
日当たりの良い酸性の湿地に生える。細い茎を伸ばしその先端に白い小さな花を数個咲かせる。小さい食虫植物で、ねばねばした葉の線毛で小昆虫を捕らえて養分とする。苔と名前がつくが苔類ではない。

オトコエシ
男郎花
オミナエシ科多年草
8月上旬
解説を読む
オトコエシ
各地の山野で日当たりのよい場所に生える。茎は直立して高さ60~100cmになる。全体に毛が密生。葉は対生し長さ3~15cmになり羽状に分裂し、裂片は長楕円形で最上部の裂片は他より大きい。晩夏から秋にかけて、枝の先端に白い小花が密に集まって咲く。実はうちわ状の翼(つばさ)をもつ。

ヤマハハコ
山母子
キク科多年草
8月上旬
解説を読む
ヤマハハコ
山地の日当たりの良い場所に生える。葉は長さ6~9cmでやや厚めで脈が3本ある。茎の上部に球状の白い小さな花を複数咲かせる。冠毛がほおけ立つ(穂穂ける・毛羽立つ)ことから「ホウコグサ」と呼ばれたのが変化して母子草となったらしい。母子草は黄色い花。

アケボノソウ
曙草
リンドウ科2年草
8月中旬
解説を読む
アケボノソウ
山野の水辺に生える。白い5枚の花びらを咲かせ、各花びらには2つの緑色の斑点と複数の黒の細かい点を付ける。花びらの白い部分を明け方の空(曙)、黒の点を星に見立ててその名が付いた。

ウメバチソウ
梅鉢草
ユキノシタ科多年草
8月中旬
解説を読む
ウメバチソウ
山地の湿地帯に生える。背丈は15cmぐらいで、茎の上部に直径2cm前後で5弁の白い花を咲かせる。花の形が梅鉢紋に似ていることから名付けられた。

オクモミジハグマ
奥紅葉白熊
キク科多年草
8月下旬
解説を読む
オクモミジハグマ
山地の林下に生える。モミジハグマの変種。花は白色で穂状に多数つける。ハグマとは、仏具の払子(ほっす)飾りに使うヤクの尾の毛のことで、花をそれに見立て葉の縁の切れ込みがモミジの葉に似ていることからこの名が付けられた。

ゴマナ
胡麻菜
キク科多年草
8月下旬
解説を読む
ゴマナ
山地に生える。茎の先が多数に分岐して白い花を咲かせる。名前の由来は不明。

ネコノメソウ
猫目草
ユキノシタ科多年草
5月中旬
解説を読む
ネコノメソウ
各地の山野の湿ったところに群生して生える。高さ5~20cm。茎は地表をはい、節から根をおろす。葉は卵形で小さく柄をもち対生。3~4月、茎頂に淡黄色の小花が集まって咲く。花は花弁がなく、4個の萼片と花柱が二分する。1個の雌しべと4個の雄しべからなる。果実は深く2裂し左右の大きさが違い、形が猫の昼間の目に似る。

ミツバツチグリ
三つ葉土栗
バラ科多年草
6月上旬
解説を読む
ミツバツチグリ
山野の日当たりの良いところに生える。花は黄色で5枚の花弁をつける。土の中の根茎に栗のような塊をつくることからこの名が付いた。

ウマノアシガタ
馬の足形
キンポウゲ科多年草
6月中旬
解説を読む
ウマノアシガタ
日当たりの良い草地に生える。長い小枝上の茎の先端に黄色い花を咲かせる。有毒(プロトアネモニン)。根出葉(根から出たように見える葉)の形が馬の足に似ている?のが由来のようだ。

オタカラコウ
雄宝香
キク科多年草
7月上旬
解説を読む
オタカラコ
本州、四国、九州の山中の湿潤な場所に生え、茎は高さ1~2mになる。葉は径40cmぐらいの心臓状の卵形または楕円形で、縁に鋸歯をもつ。根生葉には長い柄があり大形。夏、黄色い頭花が茎の上方に総状に集まって咲く。

キバナノヤマオダマキ
黄花の山苧環
キンポウゲ科多年草
7月上旬
解説を読む
キバナノヤマオダマキ
山地の草地に生える。花色は黄色(薄い)。苧環(おだまき)は、紡いだ麻糸を丸く巻いたもので、花の形がそれに似ているから。

サワギク
沢菊
キク科多年草
7月上旬
解説を読む
サワギク
山地の林内の沢沿いに生える。直径約1cmの黄色の花。種子を飛ばす時の状態が白いぼろきれのように見えるので「ぼろぎく」とも言う。

シナノオトギリ
信濃弟切
オトギリソウ科多年草
7月上旬
解説を読む
シナノオトギリ
山地の湿地帯に生える。茎の先端に数個の黄色い5弁の花を咲かす。おとぎりそうに比べて葉が楕円。切り傷の止血薬として用いられる(漢方薬の「小連ギョウ」)。山形の尾花沢には「おとぎり草茶」という健康飲料がある。

キツリフネ
黄釣舟
ツリフネソウ科1年草
7月中旬
解説を読む
キツリフネ
山地の多湿地に生える。黄色の花で、花の形が帆掛船をつり下げたように見える。赤紫色の「つりふねそう」も咲く。

ダイコンソウ
大根草
バラ科多年草
7月中旬
解説を読む
ダイコンソウ
山地の草地に生える。花は黄色で、根元の葉が大根の葉に似ていることから名付けられた。

キオン
黄苑
キク科多年草
8月上旬
解説を読む
キオン
山地に生える。黄色い舌状の花を約5個つけた花を10個ほど茎の上部に咲かせる。黄色に茂るので名付けられた。

クサレダマ
草連玉
サクラソウ科多年草
8月上旬
解説を読む
クサレダマ
日当たりの良い山地の湿地帯に生える。茎の上部から先端にかけて1cmぐらいの黄色い花を多数咲かせる。マメ科の木にレダマと言うのがあり花の色が似ているので名付けられた(花は似ていない)。花の色からいおうそう(硫黄草)とも呼ばれる。

オミナエシ
女郎花
オミナエシ科多年草
8月上旬
解説を読む
オミナエシ
日当たりの良い山地に生える。枝別れした茎の上部に黄色い小さな花を咲かせる。「おみな」は「女」を示し、「えし」は古語の「へし(圧)」からで、美女を圧倒する美しさということから名付けられた。 また、もち米でたくご飯(おこわ)のことを「男飯」といったのに対し、「粟(あわ)ご飯」のことを「女飯(おみなめし)」といったことからおみなえしになったと言う説もある。

キリンソウ
麒麟草
ベンケイソウ科多年草
8月上旬
解説を読む
キリンソウ
草地に生える。茎の上部で多く枝分かれし、径12mmほどの黄色5弁花を多数咲かせる。花が美しいので名付けられた。

ハナイカリ
花碇
リンドウ科2年草
8月上旬
解説を読む
ハナイカリ
山地の日当たりのよい草地に生える。淡黄色で柄のある小花が数個咲く。花の形が船の碇に似ているので名付けられた。

ハンゴンソウ
反魂草
キク科多年草
8月上旬
解説を読む
ハンゴンソウ
山地の多湿の草地や湿地に生える。黄色い頭花を多数つける。反魂草の名前の由来ははっきりしないが、反魂というのは香の名前で昔、タバコにもこの名前があったそうだ。

マルバダケブキ
丸葉岳蕗
キク科多年草
8月上旬
解説を読む
マルバダケブキ
本州の深山や高山の草地に生える。高さ0.5~1m。葉は腎臓状円形で長さ約10cm、幅約20cm。縁に鋸歯がある。7~8月、茎頂に頭花を散房状につける。頭花は大きく径約8cm、舌状花は黄色で10個ほどつく。

アキノキリンソウ
秋の麒麟草
キク科多年草
8月下旬
解説を読む
アキノキリンソウ
山野で日当たりのよい所に生える。黄色い小さな花を円錐状の穂のように咲かせる。花の美しさをベンケイソウ科のキリンソウにたとえ、秋に咲くことから名付けられた。麒麟の由来は不明だが、黄輪草とも書く。

カタクリ
片栗
ユリ科多年草
5月上旬
解説を読む
カタクリ
日陰の山地に生える。長楕円の卵型の葉を2枚(まれに3枚)の葉を付け、茎の上部で下向きに花を1つ咲かせる。名前の由来は、葉の形が栗の葉に似ていることから「片栗」となった説と、花が傾いた籠状に咲くことから「カタカゴ」と呼ばれ、それが「かたくり」になったと言う説がある。

釜無ホテイアツモリソウ
敦盛草
ラン科多年草
5月中旬
解説を読む
釜無ホテイアツモリソウ
釜無ホテイアツモリソウは、野生での絶滅の危険性が極めて高い絶滅危惧種ⅠA類に区分されており、「幻の花」と言われるほど希少価値の高いお花。

ハシリドコロ
走野老
ナス科多年草
5月中旬
解説を読む
ハシリドコロ
山地の日当たりの良いところに生える。花は鐘形で暗紅紫色。猛毒植物で食べると幻覚症状をおこし、ところかまわず走りまわることからこの名がついた。

クリンソウ
九輪草
サクラソウ科多年草
6月上旬
解説を読む
クリンソウ
北海道、本州、四国の山地の湿地に生える。葉間から高さ30~60cmになる花茎をのばし、その上部に紅紫色で先が五裂した筒状花を数段に輪生する。花の姿を仏塔の屋根にある「九輪」に似ていることから名が付けられた。

ベニバナイチヤクソウ
紅花一薬草
イチヤクソウ科多年草
6月中旬
解説を読む
ベニバナイチヤクソウ
山地の木陰に生える。イチヤクソウの種類では珍しく薄赤色の花を咲かす。一番よく効く薬草であるとか、この草が一夜で現れるので「一夜草」というのが変化したという説がある。

レンゲツツジ
蓮華躑躅
ツツジ科落葉低木
6月中旬
解説を読む
レンゲツツジ
北海道南西部、本州、四国、九州の山地に生え、高さ1~3m、枝は車輪状に2~6分枝する。葉は互生し柄をもち倒披針形で縁は波状、長さ5~10cm。花冠の5中裂した径5~6cmの漏斗状鐘形花が枝の先の花芽から出る短い総状花序に2~8個つく。花は朱紅、紅黄、または黄色。雄蕊は5本。子房には毛が密生。

イブキジャコウソウ
伊吹麝香草
シソ科小低木
7月上旬
解説を読む
イブキジャコウソウ
山野の日当たりのよい岩地に生える。淡紅色で唇形の小さい花が茎の上部に集まって咲く。伊吹山に多く、全体によい香りがあるので名付けられた。葉、茎、花穂は香料、薬用になる。

エゾカワラナデシコ
蝦夷河原撫子
ナデシコ科多年草
7月上旬
解説を読む
エゾカワラナデシコ
山地の草地に生える。淡い赤紫色で針状の形をした花を茎の先に咲かせる。花の可憐さから「愛しい子」を表す「撫し子」が名の由来。「なでるほどかわいい子」から名付けられたと言う説もある。

ノアザミ
野薊
キク科多年草
7月上旬
解説を読む
ノアザミ
山地の草地に生える。淡紫色で大形の花を付ける。花の先端が粘着する(似た花にノハラアザミがあるがこちらは粘着しない)。

ヤマホタルブクロ
山蛍袋
キキョウ科多年草
7月上旬
解説を読む
ヤマホタルブクロ
各地の山地の林のふちや道にそって生える。高さ30~80cm。全体に粗毛を散生する。根生葉は長柄をもち卵形で縁に鋸歯がある。茎葉は長卵形で無柄。夏、梢上の葉腋から先の浅く5裂した長さ約5cmの鐘形花が数個垂れ下がって咲く。

ノハラアザミ
野原薊
キク科多年草
7月上旬
解説を読む
ノハラアザミ
山地の草地に生える。淡紫色で大形の花を付ける。ノアザミに似ているが花の先端が粘着しない。

コウリンカ
紅輪花
キク科多年草
7月中旬
解説を読む
コウリンカ
日当たりの良い山地に生える。茎の先端に橙色の花をいくつか咲かせる。花びら(舌状花)は少し垂れ下がって咲く様子からこう呼ばれる。

シモツケ
下野
バラ科落葉低木
7月中旬
解説を読む
シモツケ
各地の山地に生え、観賞用に栽植。高さ約1m。葉は互生し、短柄があり、葉形はふつう長さ5~8cmの広卵形で両端はとがり縁に鋸歯があり、裏面は粉白色。初夏、枝先に径7cm内外のほぼ平たい花序を出して、径約5mmの淡紅色の5弁花を多数つける。

クルマユリ
車百合
ユリ科多年草
7月下旬
解説を読む
クルマユリ
本州中部以北の深山の草原や林中に生える。茎は春に地下の白色球状の鱗茎から出て、高さ30~60cmになる。葉は長さ10cmぐらいの披針形で、茎の中ほどに6~15葉を放射状に輪生し、車の車軸のように見えることから名が付いた。

アカバナ
赤花
アカバナ科多年草
8月上旬
解説を読む
アカバナ
水湿地に生える。紫紅色の小さな4弁花をつける。入笠湿原には葉が細い「ほそばあかばな」も存在する。名は葉が紅葉して赤くなることに由来している。

イヌゴマ
犬胡麻
シソ科多年草
8月上旬
解説を読む
イヌゴマ
山地の湿地帯に生える。淡紅色の唇形の花を咲かせる。実の形がゴマに似ていて、役にたたないので名付けられた。

クルマバナ
車花
シソ科多年草
8月上旬
解説を読む
クルマバナ
山地に生える。枝先に紅紫色の小さな唇形花を数段輪生させる。この形から名付けられた。入笠全域で見られる。

コオニユリ
小鬼百合
ユリ科多年草
8月上旬
解説を読む
コオニユリ
山地の草地に生える。直径10cmほどの朱赤色の花を咲かせる。クルマユリより少し大きく、葉のつき方は互生している。オニユリに似ていて小さいので名付けられ、オニユリと違って「むかご」をつけない。

タムラソウ
田村草
キク科多年草
8月上旬
解説を読む
タムラソウ
山地の草地に生える。アザミに似ていて紅紫色の花を咲かせるが、葉に刺が無い。名前の由来は不明。

チダケサシ
乳茸刺
ユキノシタ科多年草
8月上旬
解説を読む
チダケサシ
草地や湿地に生える。赤紫色を帯びた白色のごく小さな五弁花を円錐状に多数咲かせる。茎は細くて硬いので、キノコのチチタケ(乳茸)を刺して持ち帰る風習があることから名付けられた。

ツリフネソウ
釣船草
ツリフネソウ科1年草
8月上旬
解説を読む
ツリフネソウ
谷川の湿った場所に生える。赤紫色の花で、花の形が帆掛船をつり下げたように見えるのでこう呼ばれる。黄色い花のきつりふね(黄釣舟)もある。

ハクサンフウロ
白山風露
フウロソウ科多年草
8月上旬
解説を読む
ハクサンフウロ
山の山地に生える。葉は5つに分かれ、それぞれに切れ込みがある。薄紫の5弁の花を咲かせる。

ヤナギラン
柳蘭
アカバナ科多年草
8月上旬
解説を読む
ヤナギラン
高原のやや湿った草地に群生する。紅紫色の4弁の花を穂状に多数咲かせる。葉がヤナギに似て、花がランの様に美しいことから名付けられた。

ワレモコウ
吾木香
バラ科多年草
8月上旬
解説を読む
ワレモコウ
各地の山野に群生する。高さ0.6~2m。夏から秋にかけて、卵形で長さ2~3cmの濃紫色の花穂をつける。花弁はなく、萼裂片が花弁状。根は漢方で地楡と呼び、止血・収斂薬に用いる。

ベンケイソウ
弁慶草
ベンケイソウ科多年草
8月下旬
解説を読む
ベンケイソウ
山地の草地に生える。茎の上部に淡赤色の小さな花を球状に数個咲かせる。茎葉が多肉質で、切って捨てても枯れないという意味から、古くは、伊岐久佐(いきくさ)と呼ばれ、その後に、武蔵坊弁慶のように、枯れない強い草という意味から、ベンケイソウという名になったという由来がある。

タチツボスミレ
立壺菫
スミレ科多年草
5月下旬
解説を読む
タチツボスミレ
山野の日当たりの良いところに生える。花の大きさは1.5~2.5cmで淡紫色。茎がすっと立ち、坪(庭)に咲くことからこの名が付けられた。

フデリンドウ
筆竜胆
リンドウ科2年草
6月上旬
解説を読む
フデリンドウ
山地の日当たりの良い原野に生える。茎の先に青紫色の花を数個つける。花の形が筆の穂先に似ていることからこの名が付いた。

ムラサキケマン
紫華鬘
ケシ科越年草
6月上旬
解説を読む
ムラサキケマン
平地や山麓の日陰でやや湿ったところに生える。花は紅紫色で茎の上にびっしりと総状につける。仏殿の欄間などの装飾具である華鬘(ケマン)に似ることからこの名が付いた。

ラショウモンカズラ
羅生門蔓
シソ科多年草
6月上旬
解説を読む
ラショウモンカズラ
山地の木陰に生える。花は紫色。京都の羅生門で渡辺綱が鬼退治をしたときに切り落とした鬼の腕に見立てた名前。

アヤメ
菖蒲
アヤメ科多年草
6月下旬
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アヤメ
山地の草地に生える。茎の先端に紫色の花を咲かせる。外側の花びらの付根に黄色と紫色の網目がある。

ウツボグサ
靫草
シソ科多年草
7月上旬
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ウツボグサ
日当たりの良い草地に生える。紫色の唇形の小花を密集させて咲く。武士が矢を入れて背負った靱(うつぼ)に似ることからでた名。

クガイソウ
九蓋草
ゴマノハグサ科多年草
7月上旬
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クガイソウ
山地の草地に生える。淡紫碧色の小花を密生した長さ10~20cmの花穂をつける。葉が数段層になってつけることから由来する名。

テガタチドリ
手形千鳥
ラン科多年草
7月上旬
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テガタチドリ
山地の草地に生える。淡紫色の小さな花を茎の周りにたくさん咲かせる。手の形をした根がありこの名前が付いた。

ノハナショウブ
野花菖蒲
アヤメ科多年草
7月上旬
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ノハナショウブ
多湿の草地に生える。入笠湿原に自生するノハナショウブは、色・形など他には見られない重要な資源とされ、稀少な群生地にあげられている。紅紫色の花で基部に黄色い部分が目立つ。「はなしょうぶ」の原種。

コバギボウシ
小葉擬宝珠
ユリ科多年草
8月上旬
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コバギボウシ
山地の多湿地に生える。花は白色で数個咲かせる。つぼみを橋の欄干の擬宝珠に見立てて名付けられた。「おおばぎぼうし」と言うのもある。

サワギキョウ
沢桔梗
キキョウ科多年草
8月上旬
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サワギキョウ
山地の湿地帯に生える。茎の周りに青紫色の花を多数咲かせる。水の流れに沿って群生する。

ソバナ
蕎麦菜
キキョウ科多年草
8月上旬
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ソバナ
本州、四国、九州、朝鮮、中国の山地に生える。高さ0.5~1m。葉は互生し、長柄をもち、葉身は長さ10cm内外の卵形または楕円状卵形で軟かく、先はとがり縁に不規則な鋸歯がある。夏から秋にかけ、茎の先がまばらな円錐花序となり、漏斗(じょうご)状で先が5裂した淡紫色の花を下向きにつける。

ツリガネニンジン
釣鐘人参
キキョウ科多年草
8月上旬
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ツリガネニンジン
山地の草地に生える。茎の周りに釣鐘状の薄い青紫色の花を多数咲かせる。花の形と、根がチョウセンニンジンに似ていることから名付けられた。ここらではミネバ(トトキと言う地方もある)とも言い、若い葉を摘んで味噌汁などに入れて食べることもある。

ホソバトリカブト
細葉鳥兜
キンポウゲ科多年草
8月上旬
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ホソバトリカブト
山地の日当たりのよい多湿地に生える。茎の先に紫色の花を咲かせる。有毒。トリカブトには、ヤマトリカブトもある。

マツムシソウ
松虫草
マツムシソウ科2年草
8月上旬
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マツムシソウ
山地の乾いた草地に生える。茎の先端に薄紫の花を咲かせる。花が咲き終わったあとに残る坊主頭状の花托の形が、歌舞伎の呼び出しに使われる「松虫鉦(まつむしかね)」に似ているからとか、「松虫」が鳴くころ咲くからということから名付けられた。

レイジンソウ
伶人草
キンポウゲ科多年草
8月上旬
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レイジンソウ
山地の草原に生える。淡紅紫色の大きさ1~1.5cmの花を多数つける。花の形が舞楽を演奏する伶人に似ていることからこの名が付いた。

レンゲショウマ
蓮華升麻
キンポウゲ科多年草
8月上旬
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レンゲショウマ
深山の林内に生える。径約3cmの淡紫色の花を下向きに咲かせる。今はあまり見かけない。花がハス(蓮華)のように咲き、葉がサラシナショウマに似ているので名付けられた。

クサボタン
草牡丹
キンポウゲ科多年草
8月中旬
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クサボタン
山地の草地に生える。茎は直立して枝分かれし、その先端に薄紫の釣鐘状の花を複数咲かせる。葉の形が牡丹の葉の様なので名付けられたようだが、あまり似ていない。

エゾリンドウ
蝦夷竜胆
リンドウ科多年草
8月下旬
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エゾリンドウ
山地の多湿地に生える。茎の上部および葉の間に紫色の花を咲かせる。北方に多いことで蝦夷と名付けられた。

ノコンギク
野紺菊
キク科多年草
8月下旬
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ノコンギク
山地に生える。薄紫色の花を茎の上部に咲かせる。ヨメナとよく似ているがノコンギクには4~6mmの冠毛(花の付け根にがくが変化してできた密集した毛)がある。唱歌の「野菊」はこの花の歌だそうだ。

ザゼンソウ
座禅草
サトイモ科多年草
5月上旬
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ザゼンソウ
山地の湿地に生える。花の形が僧侶が座禅を組む様なので名付けられた。花を囲む茶褐色の部分を仏炎苞と呼び茎が変化したもの。葉は花が終わってから出てくる。達磨大師にちなみ、ダルマソウ(達磨草)という別名もある。

クルマバツクバネソウ
車場衝羽根草
ユリ科多年草
6月下旬
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クルマバツクバネソウ
各地の深山の樹林内に生える。ツクバネソウに似ているが、葉が6~8片輪生する。夏、葉心に直立した花茎を伸ばし、その先に淡黄緑色の4弁花を単生する。

アサマフウロ
浅間風露
フウロソウ科 多年草
8月中旬
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イカリソウ
碇草
メギ科 多年草
5月中旬
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イケマ
生馬
ガガイモ科 多年草
7月下旬
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ウバユリ
姥百合
ユリ科 多年草
7月下旬
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エゾノコリンゴ
蝦夷小林檎
バラ科 落葉小高木
5月下旬
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エンビセンノウ
燕尾仙翁
ナデシコ科 多年草
8月中旬
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オククルマムグラ
奥車葎
アカネ科 多年草
6月下旬
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オオヤマフスマ
大山衾
ナデシコ科 多年草
6月下旬
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キキョウ
キキョウ
キキョウ科 多年草
8月上旬
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クサフジ
草藤
マメ科 多年草
7月中旬
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クマガイソウ
熊谷草
ラン科 多年草
5月中旬
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グンナイフウロ
郡内風露
フウロソウ科 多年草
6月中旬
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ゲンノショウコ
現の証拠
フウロソウ科 多年草
8月中旬
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コウゾリナ
顔剃菜
キク科 多年草
7月中旬
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サクラソウ
桜草
サクラソウ科 多年草
5月下旬
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サンリンソウ
三輪草
キンポウゲ科 多年草
5月下旬
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シモツケソウ
下野草
バラ科 多年草
7月中旬
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ショウジョウバカマ
猩々袴
メランチウム科 多年草
5月上旬
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マツヨイグサ
待宵草
アカバナ科 多年草
7月下旬
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テンナンショウ
天南星
サトイモ科 多年草
5月中旬
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ナンバンハコベ
南蛮繁縷
ナデシコ科 多年草
7月中旬
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ニガイチゴ
苦苺
バラ科キ落葉低木
6月上旬
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ニッコウキスゲ
日光黄萓
ススキノキ科 多年草
6月中旬
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フシグロセンノウ
節黒仙翁
ナデシコ科 多年草
8月上旬
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ムシカリ
虫狩
スイカズラ科 落葉小高木
5月上旬
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ヤグルマソウ
矢車草
ユキノシタ科 多年草
6月中旬
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ヤマザクラ
山桜
バラ科 落葉高木
5月上旬
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ヤマシャクヤク
山芍薬
ボタン科ボ多年草
5月中旬
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ヤマユリ
山百合
ユリ科 多年草
8月中旬
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ユウスゲ
夕萓
ユリ科 多年草
7月中旬
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ユキザサ
雪笹
ユリ科 多年草
6月上旬
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