入笠山の秋が始まります
高原の風がひんやりと変わりはじめる頃、入笠山は夏から秋へと大きな衣替えをします。
一面を覆う湿原の草花はやがて色づき、黄金色の「草紅葉(くさもみじ)」となって広がります。見渡す限りに広がるその光景は、まるで大地を覆うイエローカーペット。草木の小さな葉がつくり出す柔らかな色合いは、紅葉とはひと味違う高原ならではの美しさです。
そして、早朝には雲海のチャンス。ゴンドラを上がると、眼下に広がる白銀の海が山々を包み込み、八ヶ岳や南アルプスの峰々がまるで浮かぶ島のように姿を現します。朝日を浴びて黄金色に輝く雲海は、この季節だけの特別な贈り物。
草紅葉と雲海、二つの景色が重なる瞬間は、まさに入笠山の秋のハイライトです。