入笠湿原では、いま日本すずらんが満開を迎えています。
白く可憐な花が風に揺れ、あたり一帯にすずらん特有のやさしい香りが広がっています。
その香りは清らかで、どこか懐かしく、訪れる人の心をそっとほぐしてくれます。
木道の先には、緑と白が織りなす初夏の風景。
すずらん祭りの最終日が近づく今も、その美しさは変わらず、静かに咲き続けています。


視線を移せば、アヤメの凛とした紫や、レンゲツツジのあざやかな橙が
湿原の風景に彩りを添え、まるで絵画のような一枚が広がっています。

そして、ゴンドラ山頂の公園エリアでは、
ニッコウキスゲが黄金色の花を広げ、陽ざしの中でまぶしく咲き誇っています。

そのそばには、白く控えめなササバギンランがひっそりと咲き、
さらに、ホテイアツモリソウの最後の2株が、静かに、けれど確かに、
命の力を伝えてくれています。

今しか出会えない、いまだけの風景があります。
この季節、この場所で、花たちの声に耳を澄ませに、どうぞお出かけください。

※わんちゃんと一緒にお越しのみなさまへ
高原の自然を守るため、フンのお持ち帰りにご協力をお願いします。
また、まわりの方々も気持ちよく過ごせるよう、近くを通るときはリードは短めに持ったり、そっと距離を取るなど、
やさしい気づかいをしていただけると幸いです。

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※山野草の苗の引換場所はチケット売場横の売店前です。