今、入笠湿原は青紫色。エゾリンドウが見頃を迎えて

入笠湿原の色が、静かに変わり始めました。夏から咲き続ける黄色や白の花々もまだそこかしこに残っているなか、緑の草地は少しずつ黄色や褐色を帯び、草紅葉の気配を漂わせています。

そんな中でいま辺り一面で目立つようになってきたのが、エゾリンドウの深い青紫です。
近づいて見ると、一株から幾重にも花をつけたエゾリンドウが、寄り添うように空を仰いでいます。花びらを大きく開くことはなく、筒状のふっくらとした形を保ったまま咲くその姿は、控えめながらも凛とした佇まい。色づき始めた草の中に、青紫が点々と、やがて群れとなって広がっていく様子は、まさにいましか見られない移ろいの景色です。

夏から秋へ、季節が静かに交代していくこの時期。湿原を歩く人の足取りも、どこかゆっくりとして見えます。花を写真に収めようとしゃがみ込む人、群落の中に立ち尽くして見入る人。それぞれのペースで、この時期だけの色を心に留めているようでした。

草紅葉へと向かう緑の中に、青紫が少しずつ存在感を増していく湿原。エゾリンドウが見頃を迎えたいまだからこそ出会える、季節の移ろいを、ぜひ見に来てください。

そういえば今朝は、見渡す限りの雲海にも出会えました。10月からは土日祝日限定で「雲海ゴンドラ」の運行もスタートします。花だけでなく、朝の大自然のパノラマも、この秋のお楽しみのひとつです。

入笠山へは、富士見パノラマリゾートのゴンドラで山頂駅まで約15分。そこから湿原までは、気軽に歩いて行くことができます。







