天空の花園入笠山、いま主役はピンクから黄色へ*

少し前まで湿原を彩っていたヤナギランやチダケサシのピンクは落ち着きを見せ、いま主役の座についたのは黄色です。

木道の両脇にはオミナエシの小さな花が集まり、風に吹かれるたびに黄色い波のように揺れています。株ごとの背丈は不揃いながら、その分だけ奥行きのある景色になっているのも見どころです。

隣に目を移すと、クサレダマも負けじと群れを作って咲いています。

同じ黄色でも花の付き方や葉の形が違うので、近づいて見比べてみるとそれぞれの個性がよくわかります。遠目には一面の黄色でも、足を止めてみると意外と表情が豊かです。

木道では、くるくるとした巻き毛の小さな犬が、飼い主と一緒にちょこちょこと歩く姿も見かけました。

花の高さが犬の背丈と近いせいか、まるで黄色い草むらの中を泳いでいるように見えて微笑ましい光景です。人も犬も、思い思いのペースでこの季節ならではの景色を楽しんでいます。

こうして次々と花の顔ぶれが入れ替わっていく様子こそ、この時期ならではの醍醐味です。「天空の花園」という呼び名や、花の百名山という肩書きも、実際に歩いてみると決して大げさではないと感じさせてくれます。

入笠山へは、富士見パノラマリゾートのゴンドラで山頂駅まで約15分。そこから山頂までは、気軽に歩いて行くことができます。








