標高1,955m、涼しい空気に出会う夏山さんぽ

真夏の登山と聞くと、汗だくになりながら長い道のりを歩くイメージを持つ方も多いかもしれません。けれど山頂駅までゴンドラで一気に標高を稼げる山があります。麓の暑さから逃れるように高原へ足を運ぶと、体感で何度も気温が違うことに気づくはずです。登山経験がない方や小さなお子さん連れ、愛犬と一緒でも、思い立ったその日に山さんぽを楽しめます。

山頂駅を出てすぐに広がるのは、色とりどりの草花が並ぶ山野草公園です。標高の高いこの場所ならではの涼しい空気の中、足を止めて花を眺めるだけでも十分に高原らしさを味わえます。ここから先、道は少しずつ森の中へと入っていき、白樺やカラマツの木漏れ日が心地よい木陰を作ってくれます。

しっかりとハーネスをつけ、リードを短めに持ちながら歩く愛犬の姿を見かけることもあります。段差の多い場所や砂利道もあるので、肉球の保護や休憩のタイミングに気を配りながら、無理のないペースで進むのがおすすめです。人と自然と、時には愛犬までもが一緒に高原の空気を楽しめるのが、この山の懐の深さだと思います。少し歩くたびに笹の葉のざわめきや野鳥の声が聞こえてきて、都会の喧騒を忘れさせてくれます。

森を抜けた先に待っているのが、視界いっぱいに広がる大パノラマです。山頂に立つ標識には「1,955M」の文字。眼下には富士見の町並み、遠くには八ヶ岳や南アルプスの稜線を一望できます。登り切った達成感と、涼やかな風に包まれるひとときは、夏山ならではのご褒美です。

おすすめは午前中の早い時間。日差しがやわらかく、午後より遠くまで見渡せます。午後は雲が湧きやすくなるのも夏山らしい特徴のひとつなので、余裕を持ったスケジュールで山頂を目指すと気持ちのよい景色に出会えます。水分をこまめにとりながら、朝晩の気温差に備えて薄手の羽織りものを一枚持って出かけてください。
入笠山へは、富士見パノラマリゾートのゴンドラで山頂駅まで約15分。そこから山頂までは、気軽に歩いて行くことができます。







